もくじ
あれ?
最近太った?!
こんな丸かったっけ?
可愛いからついつい、ご飯やおやつを
与えてしまう。
そんな飼い主様、多いと思います。
猫はもともと太りやすい動物。
特に秋から冬にかけて
脂肪を蓄積すると言われています。
そして飼い猫のほどんどが完全室内の猫と
言われています。
全く外敵のいない
安心安全な環境の中で生活していまるので、
ますます太りやすい状態です。
おデブな猫ちゃんも可愛いけれど、
あまり太りすぎると色々な
病気を引き起こしやすくなります。
肥満が原因で引き起こす病気と詳細を
まとめました。
どこからが肥満猫なの?チェックしてみよう!
猫の種類にもよりますが、
日本猫・雑種の成猫(1歳以上)の平均体重は
3.5~4.5kgと言われています。
脂肪は若干あるものの、おなかを触ると
助骨(ろっこつ)が確認でき、
くびれのあるなだらかな体型。
ぽっちゃり猫、肥満猫と呼ばれている猫は、
厚く弾力のある脂肪に覆われ、
肋骨の確認は難しい。
また、メスはオスに比べて太りやすく、
避妊手術をした猫は、手術していない猫と
比べると約2倍も太りやすくなります。
猫の平均体重についてさらに
詳しく知りたい方はこちらをご参考下さい。
→うちの子はどう?雑種猫の平均体重ってどのぐらい?
次に肥満猫がなりやすい病気を
ご紹介したいと思います。
症状なども紹介しますので、
参考に是非参考にしてみて下さい。
なりやすい病気1.糖尿病
人間と同様、過食や運動不足がが原因で
太りすぎると猫も糖尿病になりやすくなります。
普通体重の猫より5倍も糖尿病に
なりやすいとも言われています。
糖尿病とは、大切なエネルギー源である
ブドウ糖を体内に吸入しにくくなる
病気です。
中齢~高齢に発症しやすく、犬より猫の方が
なりやすいと言われています。
糖尿病かも?猫の初期症状はこちら。
〇おしっこの回数が多い
〇たくさん食べているのに体重が増えない
〇元気がない
〇嘔吐
少しでも『あ!?』と思い当たる事が
あったら早めの受診をおすすめします。
治療方法はインスリン注射や経口血糖降下剤などで
治療していきます。
長期に渡っての治療になります。
治療費も月々3~4万円かかります。
さらに糖尿病になったら様々な合併症を引き起こす
確率がグンと上がります。
なりやすい病気2.皮膚病
太りすぎてしまうと、
上手にグルーミング(毛繕い)が出来なくなって
しまします。
グルーミングが出来なくなるという事は、
お尻あたりもグルーミングできなくなるので、
排せつ物がくっついたままになり、
不衛生になります。
ニキビや、脱毛、フケ、
皮膚にカビが生える病気『皮膚糸状菌症』に
なる可能性が高くなります。
『皮膚糸状菌症』は感染しますので、
多頭飼いされている方は要注意です。
猫は綺麗好きなのに、
グルーミングできなくなるのは
体はもちろんですが、
精神的にも苦しめる事になります。
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なりやすい病気3.脂肪肝(肝リピドーシス)
太った猫がなんらかの理由で食欲が落ち、
体重がグンと減った時になりやすい、
猫特有の病気です。
空腹状態が続くと体内の脂肪がすい臓に凄い
スピードで動員され脂肪がすい臓を覆い尽くす
恐ろしい病気です。
ダイエットさせようと急激な食事制限を
行った時にもなりやすいので注意です。
ダイエットを行う際の食事量は10%ずつ減らし、
猫に負担をかけないよう、ゆっくり行っていく
事がとても大切です。
脂肪肝(肝リピドーシス)?猫の初期症状はこちら
〇食欲がない。
〇よだれが出ている。
〇白目が黄色い(黄疸)
治療方法は、必須アミノ酸など様々な栄養を
補給する事が必要となります。
胃にチューブを入れ、
強制的に食事を与える場合もあります。
なりやすい病気4.心臓病(心筋症)
体のすみずみに血液を送る心臓。
肥満猫の場合、大きな体に血液を送らなければ
ならない為、心臓に負担がかかり
心筋症や心肥大など循環器の病気も
なりやすくなります。
心筋症の種類
拡張型心筋症
左心房と左心室の壁が薄くなり、
血液を送り出すポンプの役割が弱ってしまう
病態。
低体温や脱水症状といった
症状があります。
拘束型心筋症
動く事が出来ない。
老猫に多く、肥大型・拡張型と併発する
事もあります。
肥大型心筋症
血液を送り出す量が減少。
短毛のオス猫が発病しやすいと言われています。
心筋症と言っても3種類もの種類があるんですね。
心筋症は肥満だけが原因ではなく、ウイルス感染
遺伝など様々です。
心臓病(心筋症)猫の症状はこちら
〇お腹が膨らんでいる
〇食欲がない
〇咳をしている
〇呼吸が苦しそう
なりやすい病気5.泌尿器疾患
猫はもともと水の少ない砂漠地帯の動物です。
泌尿器疾患になりやすいです。
泌尿器の病気と言っても、種類もたくさんあり
〇トイレ回数が異常に多くなる膀胱炎
〇泌尿器に結石が詰まる尿路結石症(尿石症)
尿をする時、非常に痛がります。
〇尿道の粘膜の炎症が原因で起こる尿道炎。
あと尿道閉塞や急性腎不全や腎炎など
本当にたくさんあります。
特に尿路結石症(尿石症)は
肥満猫に多い病気です。
要注意です。
治療方法は、結石の場合はカテーテルを
尿道口に挿し除去します。
1週間ほど治療が必要となります。
食事療法もありますし、
外科手術も必要となる場合も多々あります。
上記の病気の他に下痢や便秘、
歩行がおかしくなる関節炎、口腔疾患など
たくさんあります。
最後に
どの病気も命に関わる病気です。
少しでも様子がおかしかったり、
違和感を感じたら病院に行きましょう。
年に一度の健康診断もおすすめします。
『うちのはデブ猫だから』と無理な減量も、
一歩間違えれば取り返しのつかない事に
なる事もあります。
判らないことや心配な場合には、
動物病院で相談してください。